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キャリこれ

日本マンパワー浅川和人「インプットからアウトプットへ。思わぬ繋がりと巡り合っていく」

インタビュー

社員

2021.6.28

①現在のお仕事内容を教えてください

キャリアコンサルティング事業推進部の講座推進課というところで、主にキャリアコンサルタント養成講座を販売するための販促活動を中心に担当しています。現在は入社2年目です。
具体的には、1年目の時から、地方新聞に養成講座の広告を出す業務を先輩と一緒に行っています。広告会社の方とやり取りをして、昨年の実績をもとに広告効果が見込めるかを判断し、出稿のお願いをしています。また、最近はWeb広告やメールマガジンの配信にも関わり始めました。その他は、説明会のセッティングです。まだ説明会そのものには登壇していないのですが、会場の予約や備品の整理を行っています。
メールマガジンのライティングは、特に楽しいと感じています。導入部の一文や時候の挨拶にいつも頭を悩ませるのですが、それこそが醍醐味。持っている知識や情報を活かしながら、自分なりに「今月はこんなネタがいいかな」と考えて書く時間は、とてもわくわくするものです。
また、最近印象に残っている仕事といえば、キャリこれの座談会(https://future-career-labo.com/2021/06/11/unno05/)に参加したことと、キャリこれに掲載予定の記事のインタビュアーを担当したことです。非常に緊張したのですが、どちらもとても楽しかった。仕事柄、個人のお客さまとお電話をすることは多くあっても、企業担当者や外部の方とお話しする機会はなかなかないので、そういった場がとにかく新鮮で、自分にとって良い刺激になっていると感じます。

②入社のきっかけ

就職活動中は、興味を持ったさまざまな業界を受けていました。大学時代に教員免許を取っていたこともあり、教育分野にも関心があったのが当社に応募したきっかけでした。入社を決めた理由は、想いがあったとか、大それたものではないです。単純に、プライベートをすごく大事にしたかったんです。
実は当社の最終面接で、社長から「休日を丸一日自由に使えるとしたら、どう過ごしたいですか?」という質問がありました。想定外の問いだったのですが、思いつくまま理想の休日をこたえました。早めに起きてモーニングに行って、美術館を巡り、ランチを食べて、もう一軒美術館に行って、夜はブルーノート(南青山にあるジャズクラブ)に行くと。ここまで思うままに話していいのかな?と思ったのですが、社長がすごく好意的に聴いてくださって。プライベートも含めて、受容してくれるような環境があるんだなと感じました。そんなふうに素の自分で自由に話をして、そして内定をいただいたことが、今思い返すと入社を決めたきっかけの1つのように思います。

③浅川さんにとっての、自分らしさとは

難しい質問です。私の考えに近いのは、鈴木逸保さんが社員インタビューでおっしゃっていたこと(https://future-career-labo.com/2021/02/26/koike03/)ですね。自分らしさはこれ!と核みたいなものはないな、と。自分ではない物事の全てに自分らしさが形作られ続けている、というのが答えです。
人は、自分はこれ、というものが欲しいから、それこそ働きがいややりがいなどを求めるのかな、と思ってしまうんです。働きがいについては、就職活動中から気にしている人も周りに多くいましたが、私からすると、逆になぜ働きがい・やりがいが必要なのかと思います。求めるもの、というより自分の内面から自然にふわっと生まれてくるものが働きがいなんじゃないかと。だからこそ、働く前に、最初からそこを求めてしまうのは、違うのではないかと感じていました。
また、自分らしさを尊重するということが、自分らしくあらねばならないといけない、という圧のようなものになってしまっているのかなとも思います。自分はこれだと言えるものがあることに、安心感を覚えるのかな。一言で表すのは本当に難しいのですが、「自分らしさとは」を口にした瞬間に、何かが失われてしまう感じがするんですよね。
自分らしさは自分ではコントロールしきれないと思います。会社員としての自分とか、家族の中での自分とか、友達と一緒にいるときの自分とか。そういったさまざまな場面や環境で、自分らしさは変わってくるものですから。
結局、自分とはいろいろな細かい点の集合体のようなもので、これまで自分が触れてきた物事が、自分を構成しています。ものの考え方や、話す言葉ひとつとっても、外から集めてきた情報や育った環境から影響を受けてできあがっています。さらに、私を構成するどの点同士を他者が見つけて線で結ぶか、どの点に光を当てるかでできあがる像がかなり違うものになりますよね。そういうイメージで、私は「自分らしさ」を捉えています。

④浅川さんの名刺の色はターコイズですね。この色を選んだ理由を教えてください。

名刺の色を選ぶワークショップで、ターコイズには「創造的」という意味があることを知りました。
■ワークショップの詳細 https://future-career-labo.com/2020/10/29/kaneko01/
今の自分というより、こうなれたらいいな、くらいのイメージでターコイズを選びました。何かをゼロから創り出すことは自分にはできないと思う一方、憧れのような想いもあります。絵を描いて生計を立てるとか、本を書くとか、ITのプログラミングとか……できたらいいな、なれたらいいな、という気持ちを込めて選びました。
大学時代はジャズ研で即興演奏をしてみたり、高校時代は書道部に入っていたりしたので、芸術関連はとても好きな分野ではあるのですが、少しだけ足を踏み込んだからこそ、その分野にいる人たちのすごさも知っています。クリエイティブなことに対する憧れと、できないだろうなという諦めの両方が自分の中で入り混じっている感じです。
あとは、単純にターコイズの色が好きです。趣味で万年筆のカラーインクを集めていて、色の微妙なニュアンスにこだわりを持っているので、ワークショップでそういった色からも選べると嬉しかったですね(笑)。

⑤今後の目標について

なんでも聞いてもらえる人になっていること。そのために、オープンな場にもっと参加して、人と話して新しい刺激を受け、情報を得たいと改めて意識し始めているところです。自分をつくっている点の数を増やすと、それだけ多様な形になれるので。
学生の頃までは、人付き合いがあまり得意ではないと思っていたので、情報をただインプットすることのほうが多かったんです。でも社会人になってから、ある程度幅広く人間関係を築くようになる中で、キャリこれのライターに立候補してインタビューをしたり、社外の方との座談会に参加したり、メルマガの配信を担当したりといった、アウトプットの場にも自ら乗り出すようになりました。そうすると、自分の知識が予期せぬところでまったく別のものに繋がっていく。それがとにかく楽しいんです。
「知識や情報が繋がると楽しい」と感じるきっかけは、高校生のときの大きな環境変化の影響かもしれません。小中学生の頃、実はずっと1学年1クラスだけの学級で育ってきたんです。お互いに慣れ親しんでいる反面、世界の狭さも感じていました。高校生になり、その環境を離れて気づいたのが、世の中には本当にいろいろな人がいるのだということ。高校では、自分と同じような知識・情報を持つ人と共通の話題で盛り上がり、多種多様な人との出会い・会話から刺激を得て、世界が拡がっていきました。
あと、親からの影響も感じています。子どもの頃から多方面に渡って色々習い事をさせてもらい、そこからも沢山の刺激や学びをもらいました。また、親自身が、年を重ねても最新の情報を積極的に仕入れている人なんです。今でも、帰省時に親の車に乗せてもらうと、自分が知らない最新アーティストの曲が車内で流れていたりします。そういう姿を見ていると、この親で良かったという感謝とともに、好き嫌いせずにいろいろな情報を集めているような今の自分に繋がっているのかも、と最近思うようになりました。
こういった自分の経験からも、社内で社員同士がオープンに意見交換をする場がもっと増えると良いなと思います。たとえば部署を横断して、座談会や読書会のようなことを行うとか。
新サービス開発のような会社の利益に直結するとは限りませんが、同じ部署だと意見が似通ってしまうこともあるので、他部署の人の意見から気づきを得たり、誰かに語る機会を得ることで、自社商品の魅力をより言語化しやすくなったりするのではないでしょうか。そういった部署横断の機会があったら、自分も積極的に参加していきたいと思います。