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キャリこれ

日本マンパワー 米倉千香「多様な役割に全力投球!子供と社会の橋渡しから、あたたかな支社づくりまで」

インタビュー

社員

2022.8.26

①現在のお仕事内容を教えてください。

東北支社で法人営業を担当しています。企業のお客様のみならず、行政機関や自治体・教育機関の方々へもキャリア形成や人材育成・人材教育にかかわる支援を行っています。
入社時は営業事務や経理の仕事を担当していましたが、育児休暇明けに営業部門へ異動しました。今春からは、東北支社の支社長も務めています。
●これまで携わってきたお仕事の中で、印象に残っているものはありますか?
あえて一つ挙げるとすると、営業へ異動して最初に携わった、ある金融機関さんでの次世代リーダー向けの研修案件です。初めて研修を受注できた達成感はもちろんありましたが、何よりも、自分自身が営業担当としてお客様と直接関わることができたのが嬉しかったです。
営業の業務内容は、事務の立場から把握してはいたのですが、いざ自分が担当となると右往左往してばかり。このようなニーズにはこのような提案が良い、といった知識もまだ浅かった私にとっては、目の前のお客様にとって最も必要なことは何なのか、その考え方や基礎となる土台を教えていただいたお仕事でした。
営業として大切なこと、必要なことを、お客様と関わる過程で学んできたと思います。今でもお客様に教えていただくことは多く、本当にありがたいかぎりです。

②当社への入社のきっかけは?

子供たちと社会のパイプ役のような仕事がしたい、と考えたことが、入社を決めたきっかけです。実はもともと、教員を目指していました。周りの大人がほとんど公務員であるような環境で育ったので、私も自然と教員を志すようになりました。そのせいもあり、他にどんな職業があるのか当時はあまり興味を持っていませんでした。もっと広い視野で「仕事」というものを捉えられていれば、本当に働きたい仕事(キャリア)を目指した就職活動ができたのではないかと今になって思うこともあります。
転機は、大学卒業後に一旦就職をしたことでした。中小企業の支援に力を入れている行政機関で働きはじめ、世間にはさまざまな企業や仕事があることに自ずと興味を持つようになりました。教員になりたかったので「教育」というキーワードで企業研究を進める中で見つけたのが、日本マンパワー。社会人教育の存在を知り、学ぶことは就職したら終わりではないのだと、子供たちだけのものではなくて一生続くことなんだと気づき、目から鱗が落ちました。
今現在もそうですが、グローバル化や少子高齢化など、社会環境が急激に変化していく中、学校教育の現場もそのような変化に対応することが求められ、あり方を日々模索しています。学校教育がそうならば、社会人の教育こそ、より大きな変化があるのではないかと考えました。せっかく多種多様な教育や環境に囲まれて育ってきた子供たちが、いざ社会へ出た時に、学んできたことを存分に活かせるような社会になっていてほしい。そんな想いで入社を決意しました。
学校教育を目指していた私が社会人教育のフィールドに立って、もうすぐ20年が経ちます。東北支社では大学での就職キャリア支援をお手伝いしていることもあり、企業の人事担当者の方と、最近の大学生はどのような教育を受け、どのような感じで社会へ出て行くのか、といった情報提供をする機会が多くあります。
また、プライベートでは、子供が通う小学校で保護者向け研修会の企画を担当しており、子供たちが社会に出ることを念頭に置いた講義を定期的に開いています。さまざまな側面から入社当時の想いを少しでも形にできているのではないか、と感じる今日この頃です。

③米倉さんにとっての「自分らしさ」とは?

時間を大切にすることが、今現在の自分らしさです。誰かと関わっている時間であったとしても、自分一人の時間であったとしても、少しでも楽しく、有意義なものにしようと努めています。
●時間を大切にするようになったきっかけは、なにかありますか。
以前、家族が大病を患った際、初めて真剣に「生きる」ことに向き合ったことが大きなきっかけです。今は快復して元気に過ごせているのですが、その時は本当に切羽詰まった状況でした。時間は誰にでも公平に与えられているもの。せっかく与えられた時間があるのなら、少しでも満足できるよう大切にしていきたい、と強く思ったのを覚えています。
その半面、時間を無駄にしたくないがために、仕事でもプライベートでも、つい予定を詰め込みすぎてしまうことが目下の課題です。現在は、春から新しく受け持った支社長という役割、一人の社会人という役割、家では妻と母、そして娘という役割、娘の学校ではPTAの一員であり……と多様な役割を持っているので、それぞれの時間を大切にするためにも、上手に気持ちを切り替えられるようになりたいです。

④米倉さんの名刺の色はターコイズですね。この色を選んだ理由を教えてください。

最も好きな色は紫色なのですが、自分の名刺の色を決めるワークショップに参加した際、直観的に「いいな」と感じたのがターコイズでした。参加前は紫を選ぶつもりでいたのに、なぜかターコイズに惹かれてしまいました。ターコイズには包み込んでくれるようなイメージがありましたし、ちょうど慌ただしくしていた頃でしたので、無意識に安らぎを求めていたのかもしれません。ターコイズは、単なる好きな色とはちょっと違う、私にとっての安らぎの色という感じでしょうか。
一方、ワークショップで同じグループになったメンバーから“私らしい色”として選んでもらったのは、マゼンタやバイオレット、ピンクでした。それぞれの色に「小さなことにも幸せを感じられる」「奉仕ができる」「優しさ、思いやりがある」といった意味があるのですが、どれもが私の大切にしていることだったんです。ワークショップ内では大切にしていることを特段明言していなかったのですが、おそらく、ワーク中の会話から感じ取ってくれたのだと思います。明確な言葉にせずとも、大事にしていることを皆さんにわかってもらえたのはとても嬉しかったです。

⑤プライベートの一面

休日は、もっぱら娘中心に過ごしています。ここ最近の楽しみは、娘のお友達のご家族と一緒に過ごすこと。月に一回くらい、食事に行ったり旅行に行ったりしています。お友達のお母さまとは、価値観やものの考え方が似ているのかとても馬が合い、なんでも相談し合える仲。娘たち以上に親同士が仲良くなっている感じです(笑)。そんな素敵な出逢いを与えてくれた娘には、本当に感謝しています。
また、実家の農業を手伝うこともしばしばあります。私が畑仕事を好きというのもあるのですが、娘が自然に触れることのできるとても良い機会になるんです。野菜の栽培や収穫を通して、どのように育ちどのように収穫されたものが自分の食卓にあがるのかなど、教科書の中でしか見たことがないと思うので、可能なかぎり見せてあげたいと思っています。

⑥今後のビジョンや目標があれば、ぜひ教えてください!

営業担当者としてだけではなく、マネージャーとして、一人の人間としても、求められる人材を目指したいです。
まず考えているのは、ファイナンシャルプランナーの資格の勉強をすること。特にミドル・シニア世代のキャリア研修についてお客様とお話ししていると、キャリアを考えるにあたって、いつまでにいくら必要なのかなど、お金の問題が切っても切り離せないことを痛感します。自分自身がマネーに詳しくなれば、研修を提案する段階からお客様に安心感を与えられ、より良い研修のご提供に繋がるのではないかと考えています。
社内では対話を多くした関わりを持ち、あたたかい支社づくりをしていきたいです。私が育児と両立して仕事を続けてこられたのは支社のメンバーのおかげなので、支社長になった今だからこそ、恩返しをしたい。
女性活躍推進とは言っても、女性が活躍するのはやはり大変なことです。私が職場復帰した頃は、女性が主になって子育てをすることがまだまだ多かったので、どうしても仕事が終わらない日には、娘を保育園へ迎えに行ってからオフィスへ連れて帰り、上司に娘の面倒を見てもらいながら仕事をする、なんてこともしばしばありました……。育児休暇明けに営業へ異動した時も、家族が倒れた時も、いつだって支社の仲間が助けてくれたからこそ、仕事を続けることができたんです。
管理職になりたがらない女性が多い、というのはよくわかります。でも支えさえあれば、頑張れるのではないかとも思います。今の私自身がそうなので。どの組織もさまざまな事情がありますから一概には言えませんが、「一人ではない」と思って頑張れるかどうかは大きいと思います。
娘にとっては、支社のメンバーが家族も同然。私一人でできた子育てではありません。会社の皆さんが娘を育ててくれていることは本当にありがたいことです。そんな会社で働いている自分自身のことも誇らしく思えます。
だからこそ、これからもいろいろな方の力をお借りしながら、支社長という新たな役割に挑み、社会人としての学びをお客様へ提供しながら自分も日々成長していきたいのです。その積み重ねこそが、支えてくれた皆さんへの恩返しにつながり、人に選ばれる存在でありたいという目標に近づく近道になると考えています。