【前編】学びのパラダイムチェンジが起こるいま、社会人・企業人に学びを提供する会社は、どのような役割を果たしていくべきなのか?
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2023.5.31
社会人や企業人の学びの潮流を俯瞰すると共に、新たな学びに挑戦する現場のレポートを行い、これからの働き方やキャリアの道を描く上で本質的に考えるべきことの解明をめざしてスタートしたシリーズ「学びのこれから」。
【学びのこれから 過去連載】
●連載スタート!「学びのこれから」
●正解を求めない「自分の学びのスタイル」を創ろう
(ゲスト:早稲田大学 大学院商学学術員教授 池上 重輔氏)
●社会人よ。会議室から出て「社会実践」してみよう!
(ゲスト:武蔵野美術大学教授、Xデザイン学校共同代表 山﨑 和彦氏)
●メタバース空間に「学習する組織」をつくる~Hanwa Business Schoolの事例から学ぶ~
(ゲスト:阪和興業株式会社 堀良行氏)
●子どもの「つぶやき」が未来を創る
(ゲスト:立正大学心理学部教授 鹿嶋 真弓氏)
●「本気」で関わり、みんなで「場」をつくれば プレイフルな社会が生まれる
(ゲスト:同志社女子大学名誉教授 上田 信行氏)
等
●連載スタート!「学びのこれから」
●正解を求めない「自分の学びのスタイル」を創ろう
(ゲスト:早稲田大学 大学院商学学術員教授 池上 重輔氏)
●社会人よ。会議室から出て「社会実践」してみよう!
(ゲスト:武蔵野美術大学教授、Xデザイン学校共同代表 山﨑 和彦氏)
●メタバース空間に「学習する組織」をつくる~Hanwa Business Schoolの事例から学ぶ~
(ゲスト:阪和興業株式会社 堀良行氏)
●子どもの「つぶやき」が未来を創る
(ゲスト:立正大学心理学部教授 鹿嶋 真弓氏)
●「本気」で関わり、みんなで「場」をつくれば プレイフルな社会が生まれる
(ゲスト:同志社女子大学名誉教授 上田 信行氏)
等
最終回は、社会人や企業人に学びの機会を提供する立場である日本マンパワーの社員による座談会形式で、本連載からどのような気づきを得たのか、何を学んだのかを話し合いました。参加者は同社の各部門の社員、そして入社したばかりの新入社員も飛び入り参加しました。
【座談会参加者】
水野 みち (ソリューション企画部 フェロー)
和泉 浩宣 (マーケティング部 専門部長)
肝付 暁良 (第1営業部 東京1課 課長)
小泉 友美 (第2営業部 関西支社)
大石 真生 (キャリアコンサルティング事業推進部 CDA事務局・講座推進課)
*聞き手 酒井 章(キャリアのこれから研究所プロデューサー)
水野 みち (ソリューション企画部 フェロー)
和泉 浩宣 (マーケティング部 専門部長)
肝付 暁良 (第1営業部 東京1課 課長)
小泉 友美 (第2営業部 関西支社)
大石 真生 (キャリアコンサルティング事業推進部 CDA事務局・講座推進課)
*聞き手 酒井 章(キャリアのこれから研究所プロデューサー)
【目次】
Q1:連載を読んでの感想
Q2: ひとりの社会人として、これからどのような学びをしていきたいと思いましたか?
Q3: 特に印象に残ったエピソード
Q4:社会人・企業人に学びを提供する会社は、これから社会の中でどのような役割を果たしていくべきだと思いますか?
Q5: 日本マンパワーは、これからどのような学びの機会を提供していくことができると思いますか?
Q6: 皆さんにとって「学び」とは何でしょうか?
Q1:連載を読んでの感想
Q2: ひとりの社会人として、これからどのような学びをしていきたいと思いましたか?
Q3: 特に印象に残ったエピソード
Q4:社会人・企業人に学びを提供する会社は、これから社会の中でどのような役割を果たしていくべきだと思いますか?
Q5: 日本マンパワーは、これからどのような学びの機会を提供していくことができると思いますか?
Q6: 皆さんにとって「学び」とは何でしょうか?
Q1: まず、連載を読まれての感想をお話し頂けますか?
水野:
多岐にわたる識者の視点による連載だったので、非常に刺激的で視野の広がる内容だと感じました。自分の学びを考えた時に、私自身、20代後半でアメリカの大学院への留学を決意し、無我夢中でどこか肩ひじ張りながらかなり大きなチャレンジと自己投資をしました。その投資へのリターンは精神的にも物理的にも想像以上でした。
多岐にわたる識者の視点による連載だったので、非常に刺激的で視野の広がる内容だと感じました。自分の学びを考えた時に、私自身、20代後半でアメリカの大学院への留学を決意し、無我夢中でどこか肩ひじ張りながらかなり大きなチャレンジと自己投資をしました。その投資へのリターンは精神的にも物理的にも想像以上でした。
しかし今、気づけばそれから20年経とうとしています。仕事でアウトプットとインプットは繰り返してはいますが、50代を目の前にした今、20代とはまた違う感覚の探求心で、さらなる学びの扉を開いていきたいと思っています。
そんな今の私は上田先生の「プレイフル(楽しもうよ)」という言葉にとても魅かれます。昔の、専門家としての責任感や義務感とは違う学び方を求めているのだと思います。変化のスピードがこれから加速していくいま、学ぶことも仕事することも、まずはそれが得られた景色に心惹かれることを大切に出来たらいいな、と改めて記事を読んで感じました。
水野:右から2番目
肝付:
私は、この連載を自分ごとで捉えながら読んで「正解のない学び」ということが非常に印象に残りました。常に学んでいかないとビジネスパーソンとしてどんどん劣化していく、生きていけない時代がもう来ている中、どうしても正解を求めている状態で見返りを求めた学びが頭の中によぎります。すると「面白いから学ぶ」ということが抜け落ちてしまいます。
私は、この連載を自分ごとで捉えながら読んで「正解のない学び」ということが非常に印象に残りました。常に学んでいかないとビジネスパーソンとしてどんどん劣化していく、生きていけない時代がもう来ている中、どうしても正解を求めている状態で見返りを求めた学びが頭の中によぎります。すると「面白いから学ぶ」ということが抜け落ちてしまいます。
でも、正解がない時代だからこそ、学びも、色々なことを掛け合わせることで自分のなりたいものや求めているものに近づいていけるということと、そのためには興味関心や面白さを起点として学び続けることがすごく必要なのではないかと感じました。
和泉:
全体を読んで感じたのは、自律的に学び続ける人とそうでない人の差がこれからさらに広がるだろうということでした。
全体を読んで感じたのは、自律的に学び続ける人とそうでない人の差がこれからさらに広がるだろうということでした。
改めて「自律的に学び続けることの本質は何なんだろう」と考えた時、会社から指示されたことだけを学ぶのではなく、自身の好奇心や興味を刺激する学びが大切であり、それを継続するためには、柔らかい心を常に持って色々なものに疑問や興味を持ち続ける努力をし続けることが本質的に大切なことで、その努力を怠ると、人との差がどんどん大きくなっていくと思いました。
小泉:
私は、やってみて学ぶ、体験から学ぶというスタイルなのですが、自分が日頃自然に行っていることが見事に文字化されていると、連載を読んで感じました。
私は、やってみて学ぶ、体験から学ぶというスタイルなのですが、自分が日頃自然に行っていることが見事に文字化されていると、連載を読んで感じました。
加えて、「自分が楽しむ」だけではなく一緒に参加している皆さんにも楽しんでもらえないと嫌だなと考えていて、場を一緒に作っていくことが非常に大事だと思っています。また、若手との勉強会をやっている時など、先輩がただ「楽しんで」と言っても押し付けになってしまうので、「それぞれの楽しみ方を自分で探してね」ということを大切にしています。
一人ひとりが何を楽しいと思うのか、何に活かしていけそうなのかを考えながら、お互いに学ぶことができればいいな、と自分の経験を思い起こしながら連載を読んでいました。
Q2: ひとりの社会人として、これからどのような学びをしていきたいと思いましたか?
小泉:
営業としてお客様と商談をする中で、以前の質問の仕方は事象や問題などに焦点が当たっていたのですが、キャリアコンサルタントの資格を取ってから「その人がどう考えて、どう見立てているか」にアンテナが立ち、視野が広がったり視座が上がったりしたという感覚を持っています。そこから営業の関わり方やスタンスが良い方向に変わってきたな、と実感しています。
営業としてお客様と商談をする中で、以前の質問の仕方は事象や問題などに焦点が当たっていたのですが、キャリアコンサルタントの資格を取ってから「その人がどう考えて、どう見立てているか」にアンテナが立ち、視野が広がったり視座が上がったりしたという感覚を持っています。そこから営業の関わり方やスタンスが良い方向に変わってきたな、と実感しています。
そうした営業としての関わりのベースは「それってどういうことですか?」です。自分が勝手に相手の言葉を解釈するのではなく、相手とできるだけ同じ映像を見られるように一緒に絵を描けるように「それはこういうことですか?」絶えず相手に確認を取りながら進めるようにしています。自分の枠ではなく相手の枠で考える工夫をしながら、お客様と一緒に作っていくように関わるなことで、お互いに学ぶ経験をしていきたい、と読みながらより強く思いました。
小泉:右から1番目
-酒井:それは鹿嶋先生が仰っていた「不思議の種」をいつも見つけているということですね。
和泉:
私は子供が持つ純粋な興味や疑問に、すごく共感しています。大人になると、同じ仕事をし続けて経験を重ねることで、あまり考えなくても自動的に自分のアタマや体が動いていくのですが、それってすごくデメリットがあるなと記事を読んで思いました。
私は子供が持つ純粋な興味や疑問に、すごく共感しています。大人になると、同じ仕事をし続けて経験を重ねることで、あまり考えなくても自動的に自分のアタマや体が動いていくのですが、それってすごくデメリットがあるなと記事を読んで思いました。
思い込みや前提に対して「本当にいいのだろうか?」と考える機会をちゃんと持たなければいけないと思いますし、入社したばかりの新人や中途社員の目で見て、「ん?」と思った違和感のようなものを気にして、こちらから話を聞かなければいけないと思っています。自分達とは違う文化から入ってくる人たちの「ものの見方や考え方」を、まずはしっかり理解したいと、この記事を通して改めて思ったところです。
もう一点は、やり方や知識といったインプットをしっかり学んでいくことも大事ですが、それが独りよがりの学びではなく、ちゃんとアウトプットと結びついているということが大事だと思います。そのためには、何かチャレンジを実践する場を自分で作ることが大事になると思います。
つまりインプットとアウトプットのバランスをとってやる必要があると思いました。また、信頼できる方から薦められたものについては、とりあえずチャレンジしてみるということも大切だと思います。自分の見えていない自分がそこで見つかる可能性があるからです。
-酒井:巻き込む力だけではなくて、巻き込まれる力も必要だということですね。
肝付:
私も子供心を持って興味持ったことに全力でとりあえず実践して学んでいく姿勢が今の時代に本当に必要なんだろうと改めて実感しました。マネージャーになりたてで、異文化マネジメントへの興味が生まれています。若い頃は同質の人たちと話す機会が多かったのが、年を重ねていく中で、多様な考えを持った人達と話をしていく中で、自分とは違う人たちとどのように関わってどのような関係性を築いていくのかは「勉強+実践」が必要だと強く感じています。
私も子供心を持って興味持ったことに全力でとりあえず実践して学んでいく姿勢が今の時代に本当に必要なんだろうと改めて実感しました。マネージャーになりたてで、異文化マネジメントへの興味が生まれています。若い頃は同質の人たちと話す機会が多かったのが、年を重ねていく中で、多様な考えを持った人達と話をしていく中で、自分とは違う人たちとどのように関わってどのような関係性を築いていくのかは「勉強+実践」が必要だと強く感じています。
―酒井:大石さんは、日本マンパワーに入社して学生時代との違いをどう感じていますか?
大石:
話すことと聴くことが温かい人が多いなという印象です。大学の授業では講義を一方的に聞いていることが多かったのですが、ここでは会社としての組織以上に個人個人に焦点を当ててくれる、それによって自分を見つめ直す時間がすごく多いと感じています。なので、もっともっと成長できるんじゃないかな、と思っています。
話すことと聴くことが温かい人が多いなという印象です。大学の授業では講義を一方的に聞いていることが多かったのですが、ここでは会社としての組織以上に個人個人に焦点を当ててくれる、それによって自分を見つめ直す時間がすごく多いと感じています。なので、もっともっと成長できるんじゃないかな、と思っています。
大石
水野:
「学びって何だろう」と考えた時、広く人としての成長だと捉えると、異質な経験で揺らいだり葛藤したりするところに学びの種が潜んでいると思っています。このざわざわの奥にはどんな自分がいるんだろうとか、どんな願いがあったからこんなにも嫌な気持ちになるんだろうとか、感情を味わいつつも自分を俯瞰的に観察するようにしています。。色々な揺らぎの中にこそ、自分の枠を広げる何かが潜んでいたりします。そういった意味では「学びのラーニングモーメント」が大事だと思います。
「学びって何だろう」と考えた時、広く人としての成長だと捉えると、異質な経験で揺らいだり葛藤したりするところに学びの種が潜んでいると思っています。このざわざわの奥にはどんな自分がいるんだろうとか、どんな願いがあったからこんなにも嫌な気持ちになるんだろうとか、感情を味わいつつも自分を俯瞰的に観察するようにしています。。色々な揺らぎの中にこそ、自分の枠を広げる何かが潜んでいたりします。そういった意味では「学びのラーニングモーメント」が大事だと思います。
●アメリカの高校での忘れられない経験
私は高校時代をアメリカで過ごしたのですが、「身近な人の仕事についてインタビューをする」という宿題があったんです。
私は高校時代をアメリカで過ごしたのですが、「身近な人の仕事についてインタビューをする」という宿題があったんです。
宿題を発表する場で、ある男子学生がこう言いました。「僕は“普通の人”にインタビューできませんでした。僕がインタビューしたのは英語が上手く話せないヒスパニックのお手伝いさんです。」と。彼は自分のインタビューの未熟さを弁解するつもりで言ったようでした。
やり過ごしても良い彼の発言に、するどく指摘を入れたのは黒人のクラスメイトでした。
「ちょっと待って。普通の人じゃないってどういうこと?あなたが言う“普通の人”は英語ができる白人のことなの?それって自分中心すぎない?」と、彼女は多少食いかかりぎみに言いました。クラスに緊張が走り、喧嘩がはじまる!と私もドキドキしました。
「ちょっと待って。普通の人じゃないってどういうこと?あなたが言う“普通の人”は英語ができる白人のことなの?それって自分中心すぎない?」と、彼女は多少食いかかりぎみに言いました。クラスに緊張が走り、喧嘩がはじまる!と私もドキドキしました。
すると、先生は落ち着いてこう言ったのです。「今、私たちの前に、すごく大切なラーニングモーメント(学びの瞬間)がありますね。
二人ともありがとう。今、一体何が起こったのでしょう?」と、見逃したり、丸く収めたりせずに、注目する場と時間を即座につくってくれました。
二人ともありがとう。今、一体何が起こったのでしょう?」と、見逃したり、丸く収めたりせずに、注目する場と時間を即座につくってくれました。
アメリカの学校では、こうして先生たちはLearning moment, Educational moment, Teachable moment というフレーズで瞬間をとらえて「これはいったい何だったのか?どんな疑問や違和感、議論の余地が生まれているのか?」を拾うことが推奨されていました。
私はその時、違和感や傷つきをほっておかず「学びの瞬間」という表現で向き合うことが出来るんだと知り、学びってあちこちに転がってるんだということを学びました。
Q3: 「特に印象に残ったエピソード」をひとつ挙げて頂けますか?
水野:
山﨑先生の「従来のフレームワークじゃないことをやる人が今、すごく必要になってきている。アングラな人がいないと社会が滅びる」という言葉にぐっときました。
山﨑先生の「従来のフレームワークじゃないことをやる人が今、すごく必要になってきている。アングラな人がいないと社会が滅びる」という言葉にぐっときました。
誰にでもユニークでオリジナルなところがあると思っています。この山﨑先生の言葉は、それを隠したり抑えたりすることなく、むしろ光を当ててくれている気がして、自分の子供心がワッと花開くような感じがしました。
*該当記事こちら
肝付:
鹿嶋先生が言っていた「質問というのはQ&A。問いというのは納得解」という言葉に「そうだよな!」って思いました。営業としてお客様の質問に対してアンサーを出したいのですが、自分(自社)にとっての正解がお客様にとっては正解じゃないという話はいっぱいあって、そこにすごくジレンマを感じていました。お客様と一緒に問いを立てて一緒に納得解を作っていくプロセスをつくることで、仕事のやり方が大きく変わったんです。その経験があったので、この言葉は本当に大事だな、と思いました。
鹿嶋先生が言っていた「質問というのはQ&A。問いというのは納得解」という言葉に「そうだよな!」って思いました。営業としてお客様の質問に対してアンサーを出したいのですが、自分(自社)にとっての正解がお客様にとっては正解じゃないという話はいっぱいあって、そこにすごくジレンマを感じていました。お客様と一緒に問いを立てて一緒に納得解を作っていくプロセスをつくることで、仕事のやり方が大きく変わったんです。その経験があったので、この言葉は本当に大事だな、と思いました。
*該当記事こちら
肝付
―酒井:相手と一緒に答えを作り上げていったり、お互いが見えている範囲を広げていったりすることで仕事が生まれる、納得解の数はそれそれぞれある、ということですね。
和泉:
鹿嶋先生の「不思議センサーのさび落とし」という言葉がいいなと思いました。不思議センサーが錆びる可能性があるということは、歳を重ねれば重ねるほど意識しなければいけないと改めて考えさせられました。
鹿嶋先生の「不思議センサーのさび落とし」という言葉がいいなと思いました。不思議センサーが錆びる可能性があるということは、歳を重ねれば重ねるほど意識しなければいけないと改めて考えさせられました。
*該当記事こちら
―酒井:「不思議センサーが錆びているな」と感じられた経験はありますか?
和泉:
最近、そもそも不思議だなって思うことがなくなってきていますね(笑)。社内の読書会ではいつもビジネス書しか持ってこない自分を思い出して、他の領域に興味を持っていないんだな、もっと色々なものに興味を持たないとまずいな、と改めて思いました。
最近、そもそも不思議だなって思うことがなくなってきていますね(笑)。社内の読書会ではいつもビジネス書しか持ってこない自分を思い出して、他の領域に興味を持っていないんだな、もっと色々なものに興味を持たないとまずいな、と改めて思いました。
小泉:
鹿嶋先生の「知らなきゃ解けないんだとわかったら、思考も深まっていく」というエピソードが印象深かったです。
鹿嶋先生の「知らなきゃ解けないんだとわかったら、思考も深まっていく」というエピソードが印象深かったです。
*該当記事こちら
お客様のことを知ろうとするとき、中期経営計画をチェックしたり、ホームページや採用サイドから情報を取ったりして仮説を立てますが、お客様の話を直接聞くことで思考の幅や見えている世界が広がっていきます。やはり、自分が知らないことにぶち当たることで、学びが深まったり広がったりするプロセスが重要ですね。「知らなきゃ解けない」って、人は自分ごとになって初めて学ぶということだと感じて、すごく印象に残りました。
自分の思い込みで考えているだけだと、選択肢や仮説を立てられる幅がすごく狭まるのですが、一つ新しい情報が入ってくることで仮説や選択肢が倍にも3倍にもなることが経験値としてあります。人間関係についても、自分が勝手に思っている人物像と話してみたら違うということがわかることで、自分の考え方や見えている世界観が広がるのだと思います。
水野:
視点の拡大や知的好奇心のような感じですね。
視点の拡大や知的好奇心のような感じですね。
小泉:
そうですね。営業として数字を最大化する為に、下から積み上げていくことも大事ですが、バックキャストで考えていく方が見える世界の広がりが違うと思っています。バックキャストで考えることで「多彩なプロセスがあるのではないか」という具合に見え方が変わります。その際、興味関心を持つことで、勝手に自分で調べたり聞いたりといった行動に繋がっていきます。
そうですね。営業として数字を最大化する為に、下から積み上げていくことも大事ですが、バックキャストで考えていく方が見える世界の広がりが違うと思っています。バックキャストで考えることで「多彩なプロセスがあるのではないか」という具合に見え方が変わります。その際、興味関心を持つことで、勝手に自分で調べたり聞いたりといった行動に繋がっていきます。
そういう意味で、お客様と話すのは「自分が立てた仮説で足りなかったところはどこなんだろう」ということを考えることによって違う世界が見えて来るので、すごく楽しいですし、お客様と一緒に作っているプロセスにも楽しさを感じます。一つのものを多面的に見て、他にも応用が利くという考え方なので「知らなければ解けないってわかったら思考も深まる」という言葉は、自分の中ですごくしっくりきました。
■後編はこちら
プロモーションイベントの運営・実務を担当。趣味は読書といけばな。最近、涙もろいのが悩みです。