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イベントレポート「キャリア探究力開発を考えるトークセッション&交流会」(前編)

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2023.7.21

日本マンパワーは、2022年よりキャリア支援事業準備室を立ち上げ、高等学校の現場を主な対象とした「キャリア探究力開発サービス」、高等学校・高校生向けキャリア教育プログラム企画開発・講師派遣、探究学習の仕組みづくり支援、支援者養成セミナー等、キャリア支援のノウハウを活かした体系的なサポートを行っています。
この取り組みの一環で、2023年6月に「キャリア探究力開発を考えるトークセッション&交流会」を開催しました。
本イベントでは、高校現場のキャリア支援者を養成する「キャリア探究力開発セミナー」担当講師である山内雅惠先生が登壇しました。トークセッションでは日本マンパワーの考えるキャリア探究力とは何かを紹介。また、キャリア支援者として近年の高校現場を取り巻く環境変化をどのように考え、支援を実践されているのかについて、山内先生よりお話いただきました。交流会ではトークセッションの話を受けて、参加者を交えた情報交換を行いました。
本レポートでは、このイベントの内容を基に編集・再構成してお届けいたします。

イベントの経緯、キャリア探究力とは(日本マンパワー事務局より)

1.キャリア教育と日本マンパワー
弊社は企業・組織内キャリア研修、国家資格キャリアコンサルタント養成講座を実施している会社として知られていますが、実は高校・高校生向けのキャリア支援についてもこれまで永らくかかわっています。
1999年「キャリア教育」という言葉が生まれ、2004年から学校現場へ本格導入されたとされていますが、弊社は学校現場へ本格導入される以前の2002年より高校生向けキャリア教育支援を開始しています。以降、都道府県や教育委員会、個別の学校様からの受託により、約20年間で27都道府県、100超の事業・約14万名様へ対し、セミナーやキャリア教育コンサルティング等の導入推進、支援を行ってきました。
そして2022年7月より専門部署として「キャリア支援事業準備室」を立ち上げ、
1.高等学校のキャリア教育・探究学習等のサポート
2.高校生向け講演・イベント等の開催
3.キャリア探究力開発セミナー
4.キャリア探究力開発を考えるフリーミーティング他、関連イベント

等に現在取り組んでおります。

2.高校現場の環境変化とキャリア支援の専門家の必要性
なぜ今日本マンパワーは専門部署を起ち上げ、取り組んでいるのか?
それは、現在高校生をとりまく環境にキャリア支援の専門家が必要な環境変化が起こっていると考えるからです。
現代はVUCA時代などとも呼ばれ、コロナ禍が最たる例ですが、先行きが不透明で、将来の予測が困難な時代と言われています。
このような先行き困難な時代を乗り越えていくためには、何事も受け身の姿勢では難しく、「一人ひとりが本来持てる力を、その人なりの表現で社会で発揮していく、より主体的・自律的な在り方」が大切になってくるのではないでしょうか。
また、高校現場の変化としては
 ・ICT化の促進により、新しい学習スタイルへ
 ・学習指導要領改定により、「探究型学習」を重点においた学習内容へ
 ・高大接続改革により、多面的・総合的な受験選抜、評価方式へ
などのように、社会環境の変化に対応すべく、学習方法やアプローチ、受験のあり方が変わってきているのです。
これらの変化のうち、特に探究型の学習や、「総合型選抜」に代表される評価方式では、より個々の生徒の主体的な在り方に即した学びの方向性が問われるものとなっています。

3.「キャリア探求力」とは?
これらの変化に対応していくためには、一人ひとりの高校生が、授業や進路選択はもちろん、日常の高校生活を通して、より主体的な在り方を獲得していくこと、また、そのための力を磨いていくことが必要なのではないでしょうか。私たちは、この力について、「自ら問いを立て、その解を探究し、自分らしい意思決定ができる力」=これからの社会の中で自分のあり方を探究していく【キャリア探究力】と呼び、身につけ、高めていくことが求められていると考えています。この力が、これからの時代の変化を乗り越える可能性を拓いていくのではないでしょうか。
一方で、【キャリア探究力】は、高校生が日常の中で自然に身につけ、高められるものばかりではないでしょう。探究の方向性やその力の引き出し方、探究の先にある姿も、それぞれ多様な展開があります。だからこそ、一人ひとりの高校生とかかわり、キャリア探究力を開発できるキャリアの専門家とその支援が今後ますます必要になってくると私たちは考えています。

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